当たり前の話ですが、自分の子供には嘘をつくような人間になってほしくないですよね。
親ならみんなそう思うはずです。
ところが、「親の些細な言動が知らず知らずのうちに子供を嘘つきにしてしまう可能性がある」ということはあまり知られていません。
というわけで、この記事では、子どもの嘘つきをなくすために気をつけるべき親の行動についてご紹介します。
- すぐ嘘をつく子どもに困っている
- 嘘をつく原因が知りたい
- 親ができることが何かないか知りたい
『子どもがウソを平気でつく人間になる【ヤバ親の特徴】』(メンタリストDaiGo)
1.子どもが嘘つきになってしまう親の行動とは?
まず、結論からお話しします。
子どもが嘘つきになってしまう親の行動とは、
親が小さな嘘をつくこと
です。
親が小さな嘘をつくことで、子どもの性格が歪み、嘘をつきやすい子どもになってしまうということがわかっています。
- 良い子にしないと鬼が来るよ
- 言うこと聞かないなら置いていくよ
- 今日はお金がないからおもちゃ買えないよ(本当はお金を持っているのに)
これらは子どもが駄々こねた時などに、思わず口に出しちゃう言葉ですよね。
実は、こんな些細な嘘でも良くないということが、シンガポールの南洋理工大学がトロント大学などとの共同研究による研究結果から示されています。(参考論文はこちら)
2.親が小さな嘘をつくと子どもが嘘つきになってしまう理由?
親が小さな嘘をつくことで子どもが嘘つきになってしまう理由については、下記の研究結果から明らかになっています。
対象
シンガポールの若者379人
研究方法
オンラインアンケート
研究結果
子どもにとっては、親から正直であること一番と教育を受けるが、その親が(小さな)嘘をつくことにより、矛盾を感じ取り、ストレスがかかってしまう。
その結果として、子どもが嘘をつきやすくなり、罪悪感や羞恥を覚えやすく、利己的になってしまう。
つまり、正直でいなさいと言われているのにも関わらず、正直でいなさいと言っている親から嘘をつかれるということに原因があります。
その心理的な板挟みにより、親との信頼感が傷つき、子どもに不誠実さが植えつけられてしまうのです。
3.どうやって子どもと接するのが良いか?
でも、子どもといる時に一切嘘をつかないようにするというのも意外と難しいものですよね。
では、実際に子どもと接する時、どのように対応すれば良いのでしょうか。
- 子どもの感情を認めた上で正しい情報を伝える
- 一緒に問題解決に取り組んだり、調べる方法を教える
それぞれ簡単に説明していきます。
1.子どもの感情を認めた上で正しい情報を伝える
1つ目は、子どもの感情を認めた上で、嘘で誤魔化さずに正しい情報を伝えてあげるということです。
子どもが駄々をこねた時など、子どもが何か要求した際に、まずは「その感情を否定せずにしっかりと認めること」が重要であることがわかっています。
頭ごなしに感情を否定してしまっては、子どもの感情の行き場がなくなってしまいますよね。
また、子どもの要求が受け入れられない場合も、嘘で誤魔化してしまうのではなく、なぜだめなのか本当の理由をきちんと伝えてあげることが大切です。
本人はその時は納得しないかもしれませんが、根気よく続けていくことで、親はいつもはぐらかさないできちんと話をしてくれるということを成長と共にだんだん理解していくはずです。
また、親が嘘をつかないように気をつけるためには、時間に余裕を持つことが必要です。
親が子供に言うことを聞かせるためについ嘘をついてしまう理由の多くは、説明が複雑な場合の時間節約の手段ということが挙げられます。
どうしても時間に余裕がなくて焦っていると、「はいはい、分かったから早く!もう置いてくよ!」などと言ってつい嘘をついたりしてしまいますよね。
でも、子どもを嘘つきにしないためには、忙しくてもなるべく子どもと向き合うように心がけることが大切です。
今の日本ではどうしてもワンオペ育児など忙しすぎる親が多いため、分かっていても中々実践しづらい現状があるかと思います。
そういった場合でも、なるべく嘘をつかないように意識しておくようにするだけでもだいぶ違ってくるはずですので、ぜひ一緒に頑張りましょう!
2.一緒に問題解決に取り組んだり、調べる方法を教える
2つ目に一緒に問題解決に取り組んだり、調べる方法を教えるということです。
子どもに何か聞かれた時に、めんどくさいなと思って適当な嘘でお茶を濁してしまうのではなく、解決策を一緒に話し合ったり、図鑑や辞書・本など自分で調べる方法を子どもに教えてあげるようにすると良いです。
子どもは好奇心の塊です。興味のあることはどんどん吸収していくので、親が嘘で誤魔化す代わりに自分で調べる力を身につけさせることは、子どもの成長に繋がっていきます。
以上、子どもが嘘つきになってしまう親の育て方・行動について記事にしました。
育児は時間の制限があるので難しい面もあるかもしれませんが、親が子どもに対して真剣に向き合おうとしていれば、その気持ちはは必ず子どもに伝わります。
できる限り嘘をつくことなく子どもと向き合っていきましょう!
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